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寄生獣を描いた岩明均さんの「ヒストリエ」って漫画が面白すぎたので感想書くよ

ヒストリエ(1)

ヒストリエって漫画が物凄く面白かった

作者は寄生獣を描いた岩明均さん。実は私は寄生獣の大ファンなんですが、この漫画の存在は知っていたものの歴史物という事で少し敬遠していたんですね。個人的な尺度においてですが、今まで歴史物でヒット作に巡り合わなかったのが原因でした。
(歴史自体はすごく好きなんです。世界史も選択して勉強しましたしね。)
しかし、一度読んでみようと手に取ったところ、これが物凄く面白かったのです。
読んでからまだ日が浅いので、興奮冷めやらぬ状態で、大昔に読んだ寄生獣と比べるのは、いささか寄生獣に対して申し訳ないところではあります。
しかし、これは名作、代表作といわれる寄生獣にも劣らぬどころか、凌駕している可能性すらある作品だと思いますよ!ぜひ、岩明ファンには読んで欲しい作品です。
まあちょっと描写がグロいことも多いんですけど・・。

舞台は古代ヨーロッパ。アテネヒッタイトなどどこか歴史の授業で聞いたことがあるような名称が色々と出てきます。主人公のエウメネスは、歴史上で謎の人物と言われる実在の人物をモデルに描いているようです。

エウメネス(古代ギリシア語: Εὐμένης英語表記Eumenes)(紀元前362年? - 紀元前316年)は、マケドニア王国アレクサンドロス大王に仕えた古代ギリシアの人物。

(Wikipediaより)

エウメネスという人物は実在していたことは確かなようです。

主人公エウメネスがすごく魅力的

心技体とはよくRPGなどで言われますよね。
最近の漫画の主人公などで心技体のうち、技と体のほうばかり高い主人公を多く見かけるような気がしませんか?しかし、この主人公は心が知と精神性からなるものから構成されると考えるなら、これも備えた主人公なんです。
知は冷静さや知力、精神性は物事の本質を失わない聡明さや公平な判断力。
最近の漫画の主人公は、どこか欠点のような部分を持っている主人公も多いですが、エウメネスに死角はないのです。でも決して自分の力を誇示したり過信したりするわけではなく、何でも自然と人より数段できるのです。そう、いつも自然体なんです。でもものすごく頭が切れる。そういうところが魅力的で彼は周りの人間を惹きつけるんです。

正直、天才であり、子供の頃から神童なのですが、いささかもそんな事を感じさせないんですね。そして、剣の腕も実は相当なものですが、それに頼るだけではなく、メインは知略を生かした戦い方なんです。まさに智勇を兼ね備えた名将なのです。

『対比列伝』においてプルタルコスは、エウメネスについて「祖国を追われた者」と述べているが、その経緯には触れていない。いかなる事情によってか、彼はカルディアを去り、マケドニアに身を寄せ、フィリッポス2世アレクサンドロス3世に書記官として仕えた。

書記官としてだけではなく、軍事面でもかなりの功績を挙げていたと考えられるが、彼の軍事面での活躍についてはほとんど分かっていない。

(Wikipediaより)

色々と謎の多い人物なのですが、現存する資料によると政治的、軍事的にかなり活躍した人物のようですね。また出自も王族でも貴族でもなく、そこまで出世し王の信頼を勝ち得ていたというのが、なんとも魅力を感じる部分なのかもしれませんね。

グラディエーターの映画を思い出す世界観がかっこいい

カルディア: Kαρδία)は、古代においてトラキア・ケルソネソス(現ゲリボル半島)の主要な町であり、メラス(Melas)湾(現サロス(Saros)湾)の岬にあった町。もとは、ミレトスクラゾメナイの植民地であったが、小ミルティアデスの時代(紀元前6世紀後半)には、その僭主政治(紀元前515–493)が進むにつれ、アテネの入植者も受け入れた。

カルディアは、アレクサンドロス大王の書記官エウメネス[4]と歴史家ヒエロニュモスの生まれた街である。

Wikipediaより)

物語の始まりはカルディアという街から始まります。
エウメネスとヒエロニュモスは親戚関係だったのでは?との説もあるようですが、漫画においては、エウメネスが弟、ヒエロニュモスが兄という関係で物語は始まります。

ファランクス、長槍、攻城兵器、都市国家アテネなど歴史的要素満載!

ファランクス古典ギリシア語φάλαγξ, phalanx)は、古代において用いられた重装歩兵による密集陣形である。集団が一丸となって攻撃するファランクスは会戦において威力を発揮した。

    https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/32/Phalanx.png

 

(Wikipediaより)

グラディエーターやスリーハンドレッドという映画で密集して陣形を組み盾と槍で鉄壁の防御で戦う様子が描かれていたのを思い出します。

鎧や剣なども歴史的なものが色々と細かく描かれていて興味深いですよ。
兵法とは一番弱い兵に合わせて個ではなく集団で戦うものであり、時に飛びぬけた個人の力量は邪魔になることすらある等、軍事的な戦法の話なども出てきます。

歴史上の人物の登場:ヘロドトスアリストテレス、フィリッポス2世、アレクサンドロス3世と色々と登場してきます。

もしかして歴史の勉強になるかもしれません?

ヒストリエ(1)

ヒストリエ(1)

 

ヒストリエ、読んだ人からは結構評判いいですよ。
頭が切れすぎるエウメネスがかっこよすぎます!
機会があればぜひ読んでみてください。