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笑いとはやはりグループ内のラポールが前提としてあるのか

http://www.flickr.com/photos/29991229@N08/3336353424

photo by Arnett Gill

笑いの前にやはりラポールを築く事が重要なのだろうか

いつも周りの友人を笑わせているあなたは、自分が面白い、人を笑わせるセンスを持っている自信があるかもしれませんね。でも、ちょっと待って下さい。
新しい学校や職場、社会人サークル等に行ったときに、あなたのユーモアが全く受けないそんな事ってないでしょうか?そして、俺ってそんなに面白くないのかも・・と落ち込む方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも恐らくどんな面白い人でも、これってありえると思うんです。
以下で、その理由を自分なりに検証してみました。

 

グループ内のお決まりのパターンが構築されている

 

⇒どういうものが面白いかのコンセンサスが出来上がっている
何となく理解してもらえると思うけど、グループごとに笑いのツボというものは異なると思わないだろうか?笑いのツボという曖昧でぼんやりしたものだと分かりにくいが、話題や興味がグループごとに異なる場合を考えたら分かりやすいんじゃないかと思う。
例えば、異なる2つのグループと関わりがあるとします。
一つはバスケットサークル、もう一つは野鳥の会だとします。
バスケットサークルではバスケットの話題がうけが良い、野鳥の会では野鳥の話題が盛り上がるのは言うまでもないですね。さらにバスケットネタ、野鳥ネタのユーモアもその場所だけで理解されるユーモアですよね。
グールプ内の各個人で調整が行われて一つのコンセンサスを形成していると思うんです。これはお互いの相互理解と言ってもいいかもしれません。
グループ内のコンセンサス、雰囲気を読み取るには時間が少しかかります。
経験があるかもしれないですが、このグループでは皮肉系のブラックジョークは言わないほうが良いなとか、少し下品なネタがこのグループではウケルなどを読み取りグループごとに使い分けてはいないでしょうか。

→これはある種の暗黙知と言われる知識ではないですかね?
暗黙知とは言葉に出来ない知識というもので、カンやコツという概念に近い。

所属するグループ内の漠然と形成されたコンセンサスを読み取り、
タイミング良くユーモアを放つとウケルと思われます。

要するにここでは、コンセンサスを読み違えて発言してしまった結果うけなかった。

このように考えることが出来ます。

しかし、他にも理由があるかもしれない

⇒グループごとに小さな文化圏がそれぞれ形成されている
⇒違う文化圏のコンセンサスを利用する失敗→小さなカルチャーギャップである
別のグループで使えたギャグやネタを新しい別のグループで流用したことはないだろうか。そして、全くうけなかった、そんな経験は無いだろうか?
これには前述のものも含めて、原因がいくつか考えられる。

1 そのグループのコンセンサスを理解していなかった
2 そもそもネタ自体が面白くない
3 表現方法やタイミングの間違い
4 あなたがまだグループ内の人間と認識されていない

1に関しては、新たなグループとの接触時間が短くて、未だコンセンサスを掴みきれていなかった。もしくは、別の所属グループのものを使えると勘違いしてしまった。
等の理由が考えられますね。これは先ほど出てきたものですね。
2に関しては、そもそもこれは場所によって面白いものは変わるという話なので、中学生に受けるネタと成人男性に受けるネタは違うわけで、グループの違いでも然りというわけで、そういう意味ではどんなネタでもどこかに笑う人間はいると思う。
という訳で、これはここではそもそも問題にならない。
3に関しては、これが上手い人がそもそもの面白い人なのではないかと思うのだが、これが原因という事は、そもそも面白くない人の可能性も疑われる。
同じ発言をしても、この違いにより雲泥の差が生まれる場所だと思います。
4に関しては、たとえ3の条件が満たされていても、あなたがグループ内で、そういうキャラとしてイメージが確定していない状態ではやはり相手を笑わせるのは難しいと考えられます。

ここでは4が重要でどういう事かと言いますと

過去の印象やストーリーの蓄積が無意識に影響を与えている
受けて側のイメージをうまく構成した後、つまり、この人は面白いことを言う人だと、好ましい人間だという認識がされた後では、ユーモアで相手を笑わせることはそれほど難しいものでは無いのだと思う。そして、これは一対一だけではなく、グループになると、グループ内で認識が作られるのだろう。ある意味、ラベリングされるわけだ。
あいつは、物静かだけどたまに急に面白いことを言うとか、彼は盛り上げ役でいつも面白い事を言うとかそういうキャラ認定が施されて固定化していく。
ラポールの構築とグループ内キャラ設定、読み取りの手間を惜しむと撃沈する。

恐らくタイミングを見計らい発言したあなたのタイミングの勘は悪くはないのだ。
ただコンセンサスの読み違いとラポールが形成されていなかったのだ。

⇒究極的には嫌いな人間が何を発言しようと面白くないに近い
好ましいと認定された人間が、これは面白いと相手に、もしくはグループに認識させていった結果であり、行為そのものが面白いという要素だけでは無い。
この人の発言は面白いものだという認識の構築。
ラポールの構築に近いのだが、その中でも面白いキャラというポジションを得ることが重要なのだと思います。

そして、ここで注意したい人間が発生することもあります。
新たなグループと接触した時の、ポジション争いが発生する事があります。

自分の地位を守りたいレッテル貼り野郎に注意

この人はグループ内の面白い人という地位、共通認識を守りたいだけなのです。
面白くないやつ、寒いやつなどのラベリングをして、グループ内のコンセンサスを強引に作り出そうと試みる。そして、自分の地位を安泰にしようとする。
このレッテル貼りは卑怯で卑劣な行為であると心得よう。
ある程度の年齢、経験があれば、このグループ内で受けるネタというのは受けない可能性があり、相手や場所により面白さは変動するという事は経験状分かっているのである。同じようなポジションのキャラクターが同じグループ内で成り立ちにくいことをわかっているからこその行為なのである。

お笑い芸人はラポール構築を飛び越えられる

テレビへの露出から何故か良く知っている人だという錯覚により、
こういう人だというイメージが既に蓄積されているのだ。

受け手側に既にこの人は何か面白い事を期待できる人だというイメージが一方的に蓄積されており、これによりお笑い芸人はいきなり初対面の人間を笑わせることが出来るアドバンテージを持っているものと思われる。

しかし、素人さんのグループ内の合コン等に参加すると、芸人は暗黙知であるグループ内のコンセンサスに疎いために、地元の面白い人に負けてしまいそうになり結果、意外と面白くなかったなどと風評が立つ悲劇に見舞われる可能性もあるのです。

 

結論としては、笑いのベースとなるのは、笑わせてくれるキャラという立ち位置を得ることが何より大事であり、他の要素は全てそのベースがあればこその話なのかなと考えたのです・・。